中国茶とは?
お茶の世界では、中国大陸、台湾で作られた(加工した)、お茶の木の葉が原料の飲み物
のことを指します。
中国では約500種のお茶の木の品種があり、約77の品種を主に栽培しております。
お茶の種類ともると、千とも二千とも言われ、確認できないほどだそうです。
山東省の南部より、中国の南にある海南島に至るまで、お茶の木は栽培され、お茶は生産されています。
中国は栽培面積で世界第1位、生産量も世界第1位です。
また、中国で生産されるお茶には様々な品種があり、それに適した環境や製法があります。それらを、1974年に中国の陳椽先生が、大きく6つのタイプにグループ分けしたのが6大茶類です。これは、摘み取ったお茶の木の葉を製茶する工程により分類したもので、この分類を活用すると、中国茶のことが一目瞭然に把握でき、現在も多くの方が活用されております。
【中国茶の六大茶類の補足】
緑茶:
中国において、最も長い歴史と、多い生産量、消費量を誇る。
日本の緑茶のほとんどが“殺青”の工程で“蒸す”のに対し、中国緑茶の殆どは“釜炒り”という手法を用いる。
龍井茶、碧螺春、黄山毛峰茶
黄茶:
“悶黄”という工程が特徴的で、それが独特の風味を醸し出す。
極めて生産量の少ないお茶。
君山銀針、蒙頂黄芽
黒茶:
“渥堆”を経ることで製造される茶。 長時間にわたる菌の活動により他の茶葉とは全く異なる成分構成、味、香りの茶になる。
プーアール茶、千両茶
白茶:
“不炒不揉”といい、基本的には殺青も揉念も行わない、極めてシンプルな方法により製造される 福建省特産の茶。
白豪銀針、白牡丹
青茶:
緑茶と紅茶の中間的存在のお茶。 品種と酸化程度及び乾燥時の火入れ具合によって様々な風味の茶となる。
鉄観音茶、武夷岩茶、鳳凰単ソウ、凍頂烏龍茶、東方美人
紅茶:
福建省がそのルーツと言われ、酸化を充分に進めた茶。 緑茶、青茶に次ぐ生産量を誇り、輸出量も多い。
祁門紅茶、正山小種紅茶、九曲紅梅