2012年6月28日(木)・29日(金)に「第1回 中上級者向け講習会」を開催いたしました。

 講師は(株)遊茶代表の藤井真紀子先生です。

 今回は、この春のお茶の審評を中心とした内容でした。中国茶の動向や台湾茶の講義、お水とお茶の関係の探求、中国茶のアレンジの提案等々あり、いつもながら盛りだくさんでした。

 まずは、2012年春の中国緑茶の動向を少しばかり。

予想はしていましたが、やはり価格が高騰しております。2011年と比べても20〜30%の価格の上昇だそうです。

 高騰の要因は、みなさんもお察しされていると思いますが・・・

内需拡大です。消費者物価指数、三公消費上昇中の中国です。近年は上海から帰国すると、大阪の街がとても、とても田舎に思えるほど中国経済が上昇していること、難しい経済誌を読まなくてもわかります。

 また、茶塙人(茶摘みをする人)の確保ができなくなっているそうです。茶塙人は春茶のシーズンで約180万人必要だそうです。今年は132万人の集まりだったそうです。建設ラッシュの中国では茶摘みより賃金の高い建設関連にスイッチする人が増えているそうです。それに伴い茶塙人の人件費の高騰も起きているそうです。なんと、お茶の生産の多い福建省では40〜50%の賃金の上昇だそうです。

茶葉の価格が上昇するのは致し方ないですね。

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 中国茶は手摘みを行うのが基本です。高級茶は条件の整った茶畑で、熟練したものが茶の樹を管理して、ベストタイミングで茶摘みを行う。そして、看茶做茶(茶を見て茶を作る。)どのひとつも欠かすことができないのです。その中で茶塙人が少なくなっていること、大問題です。周りの経済事情と均衡をとることは本当に難しいことですよね。

 茶農家さんも生活していかなければなりません。ですが、価格の高騰は消費者にとっては厳しい現実。

来年の中国緑茶は飲めるのかな?幻にならないように願いたいですね。

ではでは、審評した緑茶たちの一部です。

 値段はうーんと高騰している割には…艶っぽさが足りないというか、なんというか…でした。もちろん、当会に登場してくれている茶葉たちは高級茶の中でもトップレベルのものです。ですが、以前と比べるとパーフェクトといえるものが減ってきているような気がします。

頑張ってほしいものです。

 今回、2008年産のいい状態で保存されていた茶葉たちが登場してくれました。4年も経過しているのに少しの色の変化はあるにせよ、状態がいいことお判りでしょうか?

  2008年六安瓜片    2008年太平猴魁

 2008年は安徽省の緑茶の出来栄えがとても良い年でした。それはそれは、高貴な香り、ふくよかで芳醇な滋味、いつまでも鑑賞していたいと思うような茶殻だったのです。(人間の記憶とは素晴らしいもので、とくに、感動したものに出会った時のことは瞬時に思い出すことができます。)

 4年経過した緑茶なのに、審評でも香り、滋味、水色、茶殻、そのどれもがバランスが取れておりました。これには2つのことを証明してくれています。

 1つ目は保存が的確に行なわれていたこと。

 2つ目は良いお茶は保存に耐えることができること。

お茶を管理されている方、お勉強されている方ならご承知でしょう。

お茶の保存の条件

 ◎光の遮断

 ◎空気の遮断

 ◎温度のコントロール

 ◎湿度のコントロール

 特に緑茶類はこの4つの保存条件が守られなければ、わずか1日で高級な緑茶が格下げになるほど影響を受けやすいのです。新生児をケアするぐらいの気持ちで管理してあげないといけないのです。たった4つの条件なのに保持するのは大変です。そこまで管理して飲むのはめんどくさいとお思いの方もいらっしゃるでしょう。でも、保存状態のいいお茶を適切に淹れると、香り、滋味の広がりは半端ではなくて、感動を覚えることになります。ご家庭での保存は厳密にはできないかもしれません。

でも、可能な限り保存にも気を遣ってあげてください。

また、フレッシュなうちにお茶を飲んでください。

そして、茶葉の管理が行き届いたお店のお茶を選択してみてください。

大切に育てられたお茶たちへの敬意に繋がると思います。

いくら保存が完璧でも茶葉が保存に耐えられる良い状態でないといけないので、是非ともいい茶葉を選んでくださいね。

丁寧に作り上げてもらった茶葉達を、販売する側、消費する側は丁寧に保存をしてあげる。それは美味しく飲むための努力です。こう考えると的確な保存は素敵なプロセスに思えてきますね。

2008年度の緑茶はほんとうに素晴らしい茶葉たちでしたし、良好な保存条件が加わったからこそ、4年も経過した緑茶が良い状態で残っていたという結果を見ることができました。

良質の茶葉を良い管理をした結果を審評できた貴重な体験でした。同時に審評を続けてきた醍醐味を感じ取ることのできる幸せなことでした。

ちょっと長々となりました。(^_^;)

そして、この2日間は台湾茶の審評三昧でした。台湾茶だけで40種の審評です。

2日目の途中からはご参加のみなさまは意識が朦朧と…

 特に、球形をした茶葉の外観を見ることは本当に難しいのです。だってそっくりなんです。下の茶葉は阿里山高山茶です。どの茶葉が一番高いかわかりますでしょうか?

 当会のご参加されている方で長い方では8年目に突入されている方がいらっしゃいます。審評の経験も長く、常にお茶のお勉強も重ねられていらっしゃいます。その方たちでも首をひねるぐらい外観を見ただけは評価するのが難しいのです。

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 審評は第1段階で外観を見る(乾燥した茶葉の状態で評価)、第2段階で内質を見る(茶葉にお湯を注いだ状態を評価)に大きく二つに分かれます。(詳しくはこちらをご覧ください

 こういった外観ではわかりにくいお茶は第2段階の内質をみることを慎重に行います。お湯を注いで茶葉を蒸らした後に、香り、滋味、水色、茶殻を見ます。

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 外観からは考えられないほどのお茶の個性を見ることができます。香りが高いか低いか、異臭があるか否か、香りの質、持続性、水色の透明度、味のバランスや厚み…もっとたくさん見て判断していきます。

外観では甲乙つけがたいお茶も内質では全く違う個性を出してくれます。高値の付くお茶もあれば、付かないお茶もあります。

 そういったお茶を選び、淹れる、販売する、いや、値段をつける。的確な審評を行うことの重要性を改めて感じさせられました。

 お茶の審評は日本ではまだまだ普及しておりません。ですが、継続してお茶の評価をすることを続けることで、的確なお茶(品質、値段を含めて)を選択できるようになります。こういったお茶を消費者の方が手にできたらお茶の楽しみを改めて感じとっていただけます。ぜひとも、審評文化が広がればいいなと思ったのでした。

 白茶、黄茶の審評です。白茶は白茶らしく、黄茶は黄茶らしく、個性も品位も保ってくれておりました。素晴らしかったです!来年も期待できます!

 お水とお茶の探求のご報告を少しばかり。

今回は、

・浄水器を通したお水

・浄水器を通したお水に備長炭を一晩入れたお水

・浄水器を通したお水に麦飯石を一晩入れたお水

・市販のナチュラルミネラルウォーター

で、

・中国緑茶(黄山毛峰)

・日本緑茶(鹿児島緑茶)

・台湾茶(文山包種)

・台湾茶(阿里山高山茶)

を、審評いたしました。

びっくりするほど違いが出でました。麦飯石を入れたお水はどのお茶も、香りが高くなり、滋味では雑味が無くなり、芳醇になったのです。備長炭を入れたお茶はお水の生臭みが消え、滋味が横に広がる傾向がありました。

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  阿里山高山茶

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  鹿児島産緑茶

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  黄山毛峰

 *文山包種の画像がありませんでした…画像で見ると違いがわかりにくいのが残念です。

  左から、浄水器を通したお水、浄水器を通したお水に備長炭を一晩入れたお水、浄水器を通したお水に麦飯石を一晩入れたお水、市販のナチュラルミネラルウォーター

 次回の講習会でも、お茶の種類を変えて探求していく予定です。濃い目のお茶達がどんな変化を見せるか楽しみです。

 麦飯石がとても気になる存在になりました。しばらく使用しながら情報を得ていきたいと思っております。

お茶を美味しく淹れる努力は続きます〜

 みなさん!アイデアがありましたら教えてくださいね。

 次回の講習会は秋に開催する予定です。大陸青茶、紅茶、黒茶の審評が主となります。

 開催の2か月前にHPにて告知いたします。是非とも、この熱い審評の世界にいらしてください。

お待たせいたしました!!

2011年10月16日(日)・17日(月)開催 「第2回 中・上級者向け講習会」のご報告です。

今回も、(株)遊茶・代表 藤井真紀子先生に講師を務めていただきました。

今回の審評は、岩茶品種別審評、鳳凰単ソウ品種別審評、紅茶品種と等級別審評、龍井品種別審評、白茶品種別審評。毎回申しておりますが、本当に充実した内容です。

まずは、感動したご報告!! 今年の岩茶の素晴らしいことといったら何とも形容のしようがございません。あえて申すなら、これぞ岩茶でしょうか。

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 (右写真は霧がかかる武夷山)

岩茶は福建省北部地方で生産される青茶です。その中でもあの世界遺産に登録されている武夷山で生育する茶樹はとても品質が高いといわれております。武夷山は奇岩、奇峰の間を曲がりくねった川が流れる、まるで水墨画の世界です。(写真をご覧になればご納得いただけますでしょう。)一日中霧で覆われていることもあります。霧の出るところには良い茶が育つと俗に言いますが、まさしく茶樹の生育に好条件の環境です。

そんな環境だからこそ優れた茶樹が生育します。

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その茶樹から摘み取られた生葉は熟練した職人さんによって製茶されます。青茶は生葉を摘み取りした後、萎凋、做青、殺青、揉捻、乾燥の工程が施されます。

特に岩茶の萎凋と乾燥工程には細心の注意が払われます。製茶の基本は“看茶做茶(茶を見て茶を作る)”。萎凋は天候、気温、湿度を考えながら行うそうです。

乾燥では“老火”という工程で、茶葉を専用の焙機(竹製)に入れ、下から炭火でゆっくりと火入れを重ねます。老火は専門の職人さんが24時間体制で管理する、重要な工程です。

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老火の工程を経るからこそ、あの、奥行きのあるロースト香が生まれるのですね。そして、その奥には蜜のような濃厚な香り、風味があります。香りだけではなく、味もそうですね。このことを岩韵と表現します。

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 左写真 岩茶大紅袍                  右写真 岩茶鉄羅漢

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 左写真 岩茶水金亀                  右写真 岩茶白鶏冠

今年の岩茶は素晴らしい岩韵のあるお茶だったのです。写真で見ていただいてもお判りでしょうか?茶葉が黒々とし、つやがある。それでもって縒りも美しい。苗峰(先端の尖り)があり・・・状態の良い葉を熟練した職人さんの手によって仕上げられたお茶たちでした。

一時期、軽い火入れのお茶の流行にて、老火の弱い岩茶が流行っていましたが、近年は老火の工程がしっかりとなされている岩茶が流行ってきているようです。

審評ではお茶を飲みこむことはしないのですが(厚み、回甘を見るため吐き出します)、12種の岩茶の審評を終えたみなさまは、なぜかお顔がピンク色になられ、体がぽかぽかでした。

ほんとにすばらしい岩韵を感じることができました。こういった経験は審評を行っているものにとってはとても幸せを感じる瞬間です。

あっ、長くなってすみません。次の報告に進みます。

面白い審評では、龍井茶の品種違いの審評です。

乾燥茶葉を見る限り、見分けが付きにくいですよね。

左写真 龍井43号種   中写真 烏牛早種   右写真 安吉白茶種

やはり、審評を終えると、香り、色、滋味、茶殻ははっきり違うことがわかります。

こういう審評を行うと、茶葉を仕入れるとき、取り扱う時にはやはり審評ができることは重要だと改めて感じます。

審評はその日に始めたから、すぐに理解できるものではないのですが、コツコツ重ねていくうちに、自分の身体で、五感で、偏りがなくお茶を鑑る、把握することができるようになります。

その経験は、どんな高い専門書を網羅するよりも貴重なものです。

お茶を把握できるからこそ、お茶を容易に取り扱えることができる。基本的なことなのですがおざなりにされているような気もします。

お茶を愛する者としては、皆さんに審評の素晴らしさを熱くお伝えしたいと思ったのでした。

他にも有意義な審評をおこないましが、長くなりますので、白牡丹の報告を少しだけ。

以下の2種は白牡丹といわれるもの。一つは大白種、もう一つは水仙種。

見た目でも産毛の状態、葉の状態が違いますね。もちろん、香り、滋味、水色も違いました。毫香という産毛の香りの違いには圧倒されました。

  左写真 大白茶種    右写真 水仙種

お水とお茶の研究では、前回に引き続き、4種の硬度のお水(お湯)で岩茶類、鳳凰単ソウ類、白茶、紅茶、鉄観音類を審評しました。

お水の硬度を変えただけなのに、お茶の表情がはっきりと変わるのです。お茶とお水の関係、深く考えすぎて神経質になってはいけないのですが、やはり、時折こういう経験を踏んでお茶に合うお水を選ぶこともお茶遊びのロマン〜

皆さんも試してみてくださいね。(あっ、当会にご参加されてご経験いただいてもいいですよ)

そして、お茶を温度違い、器違いで美味しく淹れる研究を行い・・・

2日間は怒涛のごとく過ぎ去りました。

今回もご参加いただいた皆様は、お茶との会話で大忙し。そして毎回、感じるのですが、五感をフル活動されたみなさまは野性味を帯びられた人間です(笑)

ご参加ありがとうございました。そして、藤井老師 辛苦了!!

ご報告とさせていただきます。

次回は年明けに開催予定です。日程が決まりましたらトップページでご案内させていただきます。

64日(日)、5日(月)に

 2011年度 第1回 中・上級者向け講習会」を開催いたしました。ご報告です。  

本年度より、より専門的知識をお持ちの方にも活用していただけるように準備してまいりましたので、気合の入った内容でした。  

ご参加いただいた皆様には五感をフルに活用された様子。講習会終了後は疲労感も見られ、ですが、野生の勘を取り戻されたような…そんな感じでした。

 講習会をリードしてくださった先生は、(株)遊茶 代表 藤井真紀子先生です。  

審評の様子 2011-1.JPG

内容は…

 近年の中国茶の動向のお話

 中国茶の審評(40種)

 2011年 中国緑茶(春茶)の審評

 2011年 先取り大陸青茶の審評

 2011年 台湾春茶の審評①

 2011年 台湾春茶の審評②

2011年 台湾春茶の審評③

2011年 中国・台湾紅茶の審評

お水とお茶の関係の検証

温度とお茶の関係の検証

アレンジティーの提案 

いつもながら、どの内容をご報告しようか迷うのですが…

中国茶の動向のお話に少しふれます。 

近年アジアを中心に紅茶が盛行している様子。

中国では紅茶の生産量が増加傾向にあるそうで、なんと、河南省の信陽毛尖(緑茶)の産地でも紅茶の生産がはじめられたそうです。

また、台湾でも品種改良や研究が熱心に行われているようで、2010年の当講習会でも触れましたが、紅玉紅茶、紅韻紅茶のように改良品種が誕生したり、青心烏龍での紅茶づくりがはじめられております。

日本でも、各地で紅茶が誕生しておりますよね。

この勢いがどんな発展を見せてくれるのか、お茶好きには気になる行く末。

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ちなみに、2008年以降諸問題で下降気味だったプーアル茶市場も上昇の兆しだそうです。

本年の秋冬は間違いなく、様々な紅茶やプーアル茶でホットな時間を過ごせそうですね。 

 そして、審評です。今回は、白毫銀針をテーマにご報告します。

見てください。(2010年の画像が悪すぎますが…すみません。)

2008年-2011年 - コピー.jpg

白毫銀針は福建省の政和県、福鼎県が産地とされています。

政和県産の白毫銀針を2008年から2010年で比較していきますと、芽は痩せているわけではないのに、年々荒々しい、出で立ちに仕上がっております。

どうも、ヨーロッパ方面でも人気が高まりつつあり、近年はよりオーガニックな茶園管理をなされているそうです。

もしやして、荒々しい外観ではなく、野生味を帯びてきているのでは…

そこで、審評です。

外観からは想像できないほどの芳醇な香気、滋味でした。茶殻の状態も良かったです。

きっと、お茶の樹が、お茶の樹らしく育つことができる、茶園管理となっているのでしょう。

是非とも、政和の茶園に行ってみたいと思ったのでした。

ちなみに、下記画像が福鼎県産の白毫銀針。産毛の状態が違うんです。

 そして、お水とお茶の関係の検証のご報告といきたいのですが、なにしろ、あまりにも有意義な内容で、どう、みなさまにお伝えしたらよいのやら…

ホント、勉強になりました。

同じ茶葉で、茶葉の量、蒸らし時間、湯量、統一した道具に、操作。なのに、お水が違うことで、まったく違う表情を見せてくれます。

下記の画像は、東方美人を硬度違いの水で審評したもの。

東方美人 硬度違い.JPG

水色が違うことわかりますでしょうか?

確か、唐代の陸羽も、宋代の徽宗皇帝も… 様々な歴史人物も唱えてきた、お茶を淹れる際のお水の選定。納得です。

次回も検証する予定なので、またご報告させていただきます。

 おまけは、当会からの提案、アレンジティーを楽しんでいただく時間。

最近、当会の初級者向け講習会、そして、お茶会、様々な宴で人気なのがアレンジティー。

お茶は、熱く淹れて飲むのが一番ですが、やはり、いつもと違う雰囲気、斬新さ、自由度、ということからはお茶の自由なアレンジは否定できないのです。 

今回、お楽しみいただいたアレンジティー

嶺頭単ソウ×はちみつレモン×ソーダ
日本緑茶×キウイシロップ(果肉入り)×ソーダ


東方美人×パイナップルシロップ×ソーダ
文山包種×はちみつレモン×ソーダ×乾燥メイグエイ蕾2〜3個

決して、自由をはき違えないでくださいね。自由は一定のルールのもとだから生かされるのです。ルールなき自由は怠慢となるわけであって…

お茶をベースとした自由なアレンジならば、まずはお茶のルールは把握した上でアレンジすることをおすすめいたします。

きっと、お茶を生かした素敵なアレンジティーができますよ。

 当会の おうち茶館・活用編 中国茶DEカクテル で、レシピを公開いたしております。

是非ともお試しください。

 次回の「第2回 中・上級者向け講習会」は9月もしくは10月のいずれかの日に開催いたします。

青茶、紅茶がメインの審評、お水とお茶の関係の検証等、盛り沢山な内容になると思います。

お茶をもって飛躍されたい方、是非ともご参加ください。

7月半ばにご案内させていただきます。 

「祁門紅茶 四方山話」講演会終了後

2010年度 第4回 中・上級者向け講習会」を開催いたしました。

 引き続き、藤井真紀子先生にご指導いただきました。  

 2010年度の最終回です。もちろん審評(テイスティング)がメインの講習会。 

 毎年最終回は、その年のトピックスとなるお茶を取り上げます。  

  審評のラインアップは以下の通りです。

1.6大茶類審評

2.祁門紅茶 等級別審評 ①

3.祁門紅茶 等級別審評 ②

4.清香鉄観音 等級別審評 

 まずは、「中国茶6大茶類」を代表するお茶の審評。

これは本来の意味での審評とは、少しずれてしまうのですが… 中国茶を学ぶ初級者のかたには、プラクティカルにご体験いただけるもの。

・西湖龍井  緑茶  炒青

・六安瓜片  緑茶 ホン

・君山銀針  黄茶

・白毫銀針  白茶

・濃香鉄観音 青茶

・凍頂烏龍茶 青茶

・祁門紅茶  紅茶

・棗香プーアル茶 黒茶  

「炒青緑茶」「青緑茶」の違い、「緑茶」「黄茶」の違い、「白茶」「青茶」の違いを確認します。普段、ティーポット等で淹れたことのあるお茶も、専用の器を使用し、統一された操作のもとで淹れて審評すると、様々な発見をなされます。 

 また、自分好みのお茶を探る方もいらっしゃいます。審評は好みを探ることではございませんが、まずは、自分の好みのお茶を探ることはとても大切なこと。好みのお茶を継続して楽しんで、自然に体の中でデータベースを作る。お茶の取り扱いが容易になります。

 初級者は、「中国茶6大茶類」の違いをみます。

 経験者の方は、改めて特徴を見直し、新たなお茶の発見をいたします。

 審評は何度行っても、学びがあります。 

 次に、午前開催の「祁門紅茶 四方山話」とかけて、祁門紅茶 等級別審評、①と②

   と②は工場が違います。①の祁門紅茶は、“ザ・祁門”と言いたくなるほど、はっきりと祁門香が感じ取れるもの。②の祁門紅茶は華やかな感じ。 

 近年、青茶をはじめ、様々なお茶が華やかな香り、滋味を醸し出すのが流行っております。やはり、祁門紅茶もその傾向があるようです。  

そして、清香鉄観音茶 等級違いの審評です。

「鉄観音茶」は、福建省を代表する青茶(ウーロン茶)の一つです。知名度も高いお茶ですね。元来、「鉄観音茶」は比較的火入れのあるお茶に仕上がっていたのですが、マーケットの流れで、華やかな香りを醸し出す、火入れの浅い「鉄観音茶」が流行っております。

 火入れの浅いものを「清香」、火入れのしっかりしたものを「濃香」、清香と濃香の間のものを、「韵香」と表現されることがあります。 

 「濃香」が良いか、「清香」が良いかと、論議も多くございますが、選択肢が多いことは飲み手にとってはうれしいことですね。  

 で、審評の結果は… 

 7等級あった清香鉄観音の内、17では値段が20倍も違います。それは、それは、1のバランスの良さ、澄んだ香、ふくよかな滋味。なんといっても、心地よいお茶です。きっと、天候(天)、茶樹(地)、製茶(人)、そのどれもが良かったのでしょうね。  

 近年、中国経済が上昇傾向にあります。文化の発達とともに、中国茶もより注目をあつめております。国内消費も増え続け、値段も高騰しております。 

 良いお茶が、良いお茶として消費される。中国茶迷(ファン)にとっては嬉しいことですが、良い茶文化がつづくため、茶畑・生産者(技術)・文化・研究が正しい方向に進んでいくことを切に願っております。 

 「2010年度 関西中国茶会 中・上級者向け講習会」はこれにて終了です。

 ご参加いただきました、お茶のパイオニアのみなさま。辛苦了。  

 もちろん、2011年度も開催する予定です。 春茶がそろう5月末〜6月中旬に開催する予定です。4月には当ホームページでご案内いたします。 是非とも、ご参加ください。

  去る、2011123日(日)に『祁門紅茶 四方山話』講演会を、

 関西で紅茶を主とし活動されている「関西発紅茶をたのしむ会」と、「関西中国茶会」で共同開催いたしましたので、ご報告です。 

 募集をかけてからわずかな日数で満席となり、キャンセル待ちも出るぐらい、開催前より盛況でした。43名の方にご聴講いただきました。 

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 これぞ、関西人の紅茶文化のレベルの高さ、と、申しましょうか!!!

ご参加いただいた皆様の、紅茶、いえ、お茶に対する意識、知識の高さは格別でした。

 お寒い中、お越しいただきありがとうございました。

 好評をいただきましたので、少々長めのご報告とさせていただきます。

  『祁門紅茶 四方山話』(株)遊茶 代表、日本中国茶協会 常任理事の藤井真紀子先生に講演いただきました。 

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 講演内容は、中国茶とは…、中国の地理、お茶のマーケット…、そして祁門紅茶のお話と、まさに四方山話。 

  まずは、中国茶とは…のお話。中国茶を捉えるうえで、よく出てくるのが、「中国茶6大茶類(緑茶・黄茶・白茶・青茶・紅茶・黒茶)」決して「中国茶6大茶類」がすべてではございませんし、優れていると断言もできませんが、「中国茶6大茶類」は、お茶、中国茶を把握する上ではとても重要で、自分の中でお茶を整理するのに役立ちます。長年、中国茶を楽しむ私達でさえ、今でも「中国茶6大茶類」の素晴らしさに感銘を受ける時があります。 

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 なにが、そんなに?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。 

 例えば、紅茶をたのしむ時に、緑茶や青茶(ウーロン茶)を知った上で楽しむことは、紅茶の特性がよりわかり、より楽しむことができます。全体を捉えたうえで、比較をすることは、とても有意義なティータイムとなるわけです。中国茶がすべてではございません。ですが、お茶を把握する指標として、「中国茶6大茶類」を習得なさいますこと、お勧めいたします!! 

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  そして、地理のお話。普段、お茶を飲む時に、地理まで思い浮かべていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか。まずは、美味しいか、好みの味なのかを考えますよね。 

  中国茶の審評(テイスティング)の世界では、地域香をチェックする項目がございます。

 ?!?!ですよね。初めて、地域香を確認すると聞いた時には、頭の中がパニックになりました。ですが、意識して審評すればわかります。お茶は、地域により特性を持っております。ですので、地理を抑えておくことは、とても重要なポイントとなります。また、地理を知ることは、様々な文化や歴史を垣間見ることができ、さらにお茶を楽むことができます。しまいには茶畑視察に出かけたくなります。 

参加のみなさまには講演をご聴講いただきながら、5種の紅茶を試飲いただきました。以下が、試飲いただいた紅茶です。

  祁門紅茶 特級  安徽省黄山市祁門県産  ティーポット淹れ(45mlの湯に9gの茶葉使用)

  祁門紅茶 特級  安徽省黄山市祁門県産  蓋碗淹れ(150mlの湯に3gの茶葉使用)

  ダージリン セカンドフラッシュ  インド西ベンガル州ダージリン ジッタパハール茶園産  ティーポット淹れ(45mlの湯に9gの茶葉使用)

  ダージリン セカンドフラッシュ  インド西ベンガル州ダージリン ジッタパハール茶園産  蓋碗淹れ(150mlの湯に3gの茶葉使用)

  祁門紅茶 紅香螺  安徽省黄山市祁門県産  ティーポット淹れ(45mlの湯に9gの茶葉使用)

 テン 紅 特級  雲南省臨滄市鳳慶県産  ティーポット淹れ(45mlの湯に9gの茶葉使用)

  台湾 阿薩姆(アッサム)  台湾南投県日月潭魚池郷  ティーポット淹れ(45mlの湯に9gの茶葉使用) 

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  講演会のお題は『祁門』なのに、なぜ、祁門以外のお茶の試飲なんて…なんて思いのお方もいらっしゃるのでは? ただラインナップしたわけではありません。様々な考えがございました。

 まずは、「祁門紅茶」「ダージリン」

 「関西発紅茶をたのしむ会」さんは、昨年より世界三大紅茶(中国茶の世界では、世界三大高香紅茶と申します。)を探求なされており、昨年は「ウバ」をお題とした講演会を開催されていらっしゃいました。今回は、「祁門紅茶」を探求なさるとのこと、当会と共同企画での開催となりました。なので、「祁門紅茶」に+αがあった方が良いと考え、ならばダージリンも飲み比べて頂こうと。

 当会が推奨する、プラクティカルなお茶の体験、体感。ついでに、ティーポット淹れと蓋碗淹れも試飲いただきました。

 “何かが違う”、”お茶の個性は様々“ 、”私の好みは…“等々、様々にご反応いただきました。 

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  次に、「祁門紅茶 特級」「祁門紅茶 紅香螺」の飲み比べ。これは、かなり高いレベルでの等級違い。

 「祁門紅茶 紅香螺」は祁門紅茶の中でも、特別の製法を経たものです。茶葉の品質、製茶する技術、両者が高く求められます。なんでも、工場の危機にて昨年は市場に出なかった代物。この講習会が飲み納め!!! なんてお話があり、会場は“ウワー”との反応。

 「祁門紅茶」を熟知されている方は、惜しんで試飲なされておりました。

  高級茶とは、出来が素晴らしいお茶、希少なお茶、値段が高価等、いろいろな意味を持ちあわせますが、「祁門紅茶 紅香螺」は出来が素晴らしく、希少なお茶。是非とも復活してほしいと思いますと同時に、素晴らしいお茶を、飲み手で守っていく。そんな活動が必要だと改めて感じました。

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 そして、「テン紅 特級台湾阿薩姆」試飲です。中国紅茶は祁門紅茶だけではありません。「正山小種(ラプサンスーチョン)」、「九曲紅梅」「宜興紅茶」「政和工夫」「紅玉紅茶」…様々な地域で紅茶は生産されます。 

 「祁門紅茶」は小葉種または中葉種です。そして、「テン紅」は中葉種、「台湾阿薩姆」は大葉種。茶殻の観察まで行っていただきました。 

 台湾紅茶は以前当ホームページでご紹介しております。ここをクリック 

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 祁門紅茶のお話は、

・祁門紅茶の茶樹品種について

・祁門紅茶の萎凋、揉捻、発酵、乾燥について

・祁門毛茶品質規格(特級、1級・・・・5級)について

・祁門紅茶正茶品質規格(紅香螺、特級、1級・・・・7級)について

・祁門紅茶審評について

・祁門紅茶の歴史について

と、盛り沢山な内容でした。 

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 ましては、きなこあられ、紅茶クッキー、ドライトマト、酒饅頭とお茶のマリアージュまで考えてくださいなんて… 

 講義の進行と同時に、紅茶の試飲、茶葉、茶殻の確認に、記録に、マリアージュの確認と、みなさま大忙し。 

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 2時間の講演は怒涛のように進行し、終了いたしました。

 辛苦了(お疲れ様です。)!!! 

 みなさまの、祁門紅茶の世界、中国紅茶の世界、中国茶の世界、お茶という世界、少しでも発展なさいますことを心より願っております。

  また、藤井真紀子先生の、惜しみないお茶、情報のご提供に、改めて感謝いたします。  

去る2010125日(日)・6日(月)に、東京都立産業貿易センター浜松町館にて、

「第5 地球にやさしい中国茶交流会」が開催されました。

〜お茶好きの、お茶好きによる、お茶好きのためのイベント〜

・美味しい中国茶・台湾茶を、みんなで気軽に飲みたい。

・お茶を飲みながら色々な方とおしゃべりをしたい。

・自宅で眠っている茶器を自由にトレードしたい。

そんなお茶好きの素朴な思いから、お茶好きがボランティアで集まり、企画・運営       するというスタンスで2008年より開催されてきておりますのが「地球にやさしい中国茶交流会」です。

今回は内容もさらにバージョンアップされ、

茶席は

・気軽に味わう100円茶席 

・ワンコイン茶席

・四時茶席             と盛りだくさん。

その上、「闘茶大会」が開催され、

フリーマーケットでは、

名だたる中国茶の有名ショップが出展されました。

また、あの中国茶の雑誌がフリマに… 

様々な品種の茶の苗もフリマに…    

また、セミナーは日本を代表する先生方が招聘され、ご講演なされました。

日本における最大級の中国茶イベントでした

 中国茶迷(ファン)には、たまらない、たまらない中国茶三昧のイベントでした。

 ありがたいことに、関西中国茶会もワンコイン(500円)茶席の一席を担当させていただきました。

当会の茶席テーマは「霧海の茶・鳳凰単ソウ」

鳳凰単ソウ大烏葉と、鳳凰単ソウ蜜蘭香の紅茶の2種をご賞味いただきました。

今年の春は、茶畑が冷害により30%程の生産量。そんな環境にも耐えて美味しいお茶に仕上がってくれた、鳳凰単ソウ。

そのお茶に敬意を払うばかりでなく、私たちの茶席に来ていただくお客様のために、鳳凰単ソウのお茶の素晴らしさをお伝えしたく、そして、お茶に感動していただけるように…と、願いをこめて、テーブルセッティング、お茶を淹れさせていただきました。

2日間で57人の方々にお越しいただきました。  本当に、本当に、ありがとうございました。

私達、浅学の者が申すのも失礼なことですが、本当に感動させてくれる鳳凰単ソウでした。

味が…、香が…、なんて細かく考えることができないような… 

 シンプルに、「おいし〜い」「お茶に出会ってよかった〜」とおっしゃって下さるお客様ばかりでした。

何よりも、お茶好きの方々と交流ができたこと、この上ない幸せな出来事でした。

私たちの茶席に、西日本よりお越しいただいた方々、東日本のお茶友の方々、そして、初めてお会いできたみなさま、ありがとうございました。

みなさまと中国茶交流ができる日を楽しみに、ご報告とさせていただきます。

  「2010年度 第3回 中・上級者向け講習会」のご報告 

 去る、2010年10月24日(日)・25日(月)に

「2010年度 第3回 中・上級者向け講習会」を開催しましたのでご報告いたします。  

  今回も、(株)遊茶 藤井真紀子先生のご指導のもと審評三昧でした。 

  2日間で、な、なんと、70種のお茶を審評いたしました。  

 ・鳳凰単品種別審評 

 ・安渓鉄観音火入れ別審評 

 ・濃香鉄観音ランク別審評 

 ・清香鉄観音ランク別審評 

 ・武夷岩茶品種別審評    …などなど 

  すべて興味深い内容ですが、

 中でも「台湾紅茶の品種別・産地別審評」をご報告いたします。  

  以下が、「台湾紅茶の品種別・産地別審評」のラインアップです。 

  ・2010年 阿薩姆(アッサム)・40年茶樹  南投県魚池郷産

 ・2010年 阿薩姆(アッサム)・コンテスト優勝茶(冠軍獎) 南投県魚池郷産

 ・2010年 阿薩姆(アッサム)・ 南投県魚池郷産

 ・2010年 紅玉紅茶 南投県魚池郷産

 ・2010年 紅玉紅茶 宜蘭県産

 ・2010年 紅玉紅茶 南投県魚池郷産

 ・2010年 紅韻紅茶 桃園県産

 ・2010年 青心烏龍紅茶 嘉儀県阿里山郷産

 ・2010年 青心大有紅茶 桃園県産

 ・2010年 有機阿薩紅茶 花蓮産

 ・2010年 やぶきた紅茶 日本・菊川産

  ご存知でしたでしょうか、台湾で紅茶が生産されていたこと。

  台湾本島中央部に位置する台湾最大の淡水湖、日月潭にほど近い、南投県魚池郷  周辺が紅茶の主な産地となります。

  日月潭は湖内にうかぶラル島を境に東側が日輪、西側が三日月に似ていることからこの命名されており、紺碧の水面には山々がうつり、湖面には霧が立ち込め、美しい景色が刻々と変化を繰り返す、風光明媚なところです。 

  台湾で紅茶の生産が始まったのは、日本の統治時代の1936年の頃です。

  台湾の紅茶の発展に日本人の新井耕吉朗先生が貢献されました。

茶業改良所 表札.JPG
紅茶工場表札.JPG
改良所工場.JPG

  新井先生は、日月潭近くの南投県魚池郷がインドのアッサムと似ているため、

アッサム種の苗木を導入され、台湾紅茶産業の発展にご尽力されております。

改良所茶畑.JPG
魚池茶畑2.JPG

 左写真/改良所茶畑       右写真/魚池郷茶畑

   現在も、そのころの工場や、日本式宿舎は現存しており、行政院茶業改良所魚池分場として、紅茶の研究、品種改良等が行なわれております。現在では、様々な品種改良も進められ、新品種が誕生しています。

 また、2009年より阿里山エリアでも青心烏龍種で紅茶の生産が行われ、台湾の紅茶の勢いは増すばかりです。

阿里山茶畑2.JPG
阿里山茶畑.JPG

  前置きが長くなりました・・・・ で、審評の結果です。

  樹齢40年の阿薩姆(アッサム)と、わずか7年の阿薩姆(アッサム)の審評。年齢を感じさせていただきました。もちろん年を重ねた阿薩姆は、熟した女性のように奥深いものでした。

45 2010年 台茶8号40年茶樹 700台湾円/75g 南投県魚池郷.JPG
47 2010年 台茶8号若年400台湾円/75g 南投県魚池郷.JPG

 左写真/阿薩姆・樹齢40年  右写真/阿薩姆・樹齢7年

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40年アッサム茶樹.JPG

 樹齢40年の茶樹

 コンテスト受賞の阿薩姆は、乾燥茶葉の外観といい、滋味、香、水色といい素晴らしいものでした。心地よい余韻がいつまでも続きます。うっとりさせてくれる茶殻でした。

46 2010年 台茶8号冠軍茶7500台湾円/75g 南投県魚池郷.JPG

  2010年度 日月潭紅茶評鑑 冠軍獎 茶葉

そして、紅玉紅茶の産地違いの審評。

 紅玉紅茶は、先の改良所で1999年に誕生した新種で、品種名を台茶18号と申します。父方が台湾野生茶樹、母方がビルマ大葉種となっております。

48 2010年 台茶18号600台湾円/75g 南投県魚池郷.JPG
49 2010年 台茶18号500台湾円/75g 宜蘭県.JPG

 左写真/魚池産紅玉紅茶  右写真/宜蘭産紅玉紅茶

   南投県魚池郷産の紅玉紅茶が2種含まれておりますが、畑もレベルも違うものです。また、南投県魚池郷産と宜蘭産とまったく産地も違います。 どれも、紅玉紅茶の風味は醸し出しているのですが、やはり南投県魚池郷産のほうが、バランスの良い仕上がりでした。環境でしょうか? 紅玉紅茶2は、ランクがやや低いような…香、滋味ともに欠けるものがありました。 

つづいて、紅韻紅茶です。

51 2010年 台茶21号500台湾円/75g 桃園県.JPG

   これも紅玉紅茶と同じ改良所で2008年に誕生した新種で、品種名を台茶21号と申します。紅韻紅茶は父方が祁門、母方がインドKyangとなっており、香、滋味に祁門の表情を出してくれます。

  新しい品種なので、なかなか見かけることが少ないかと思いますが、機会がございましたら試飲なさってください。祁門紅茶の表情を感じ取っていただけるような気がします。 

 そして、青心烏龍紅茶、青心大有紅茶、やぶきた紅茶の審評です。青心烏龍紅茶、青心大有紅茶は台湾産で、やぶきた紅茶は日本産です。どちらも、試み始めて間もない紅茶です。

52 2010年 青心烏龍紅茶2000台湾円/斤 嘉儀県阿里山郷.JPG
53 2010年 青心大有紅茶500台湾円/斤 桃園県.JPG

  左写真/青心烏龍紅茶   右写真/青心大有紅茶

   まだ、まだ、改良の余地があると思われます。ですが、年々変化を見せてくれると思われますので、来年が楽しみです。

 昨今、アジアをはじめ紅茶ブームが起きております。これまで少量の生産をしていた、日本、韓国、台湾でも製茶が進められております。

 こういう時こそ、新しいお茶に出会え、考えることができると思います。 チャンスですね。

 次回、「2010年度 第4回 中・上級者向け講習会」は、

やはり、紅茶ブームにあやかって「祁門紅茶」の講演会も開催いたします。

  こちらは、関西を代表する紅茶愛好家のみなさまのお集まり、「関西発紅茶を楽しむ会」と共同開催いたします。

  藤井真紀子先生に講演をいただきます。充実した内容になると思います。

 乞うご期待 

 *2010年10月15日〜17日に台湾台中で国際名茶評比(品評会)ファイナルが開催されました。

 当会スタッフも見学参加させていただきました。

 中国大陸、台湾、韓国、日本の受賞茶が揃い、各国の審評の紹介、茶業学術交流、各国の茶道表演、式典と、とても、とても興味深い内容でした。

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  各国のお茶に対する眼差しが明るく、うれしさがこみあげてまいりました。

 なお、行政院茶業改良所魚池分場や茶畑、阿里山阿里山郷茶畑等も視察してまいりました。機会があればご報告させていただきますね。

2010年度 中秋節茶会のご報告です。

今年度の中秋節は2つのテーマで開催いたしました。

1つ目は、「中国茶DEカクテル」
2つ目は、「秋の訪れを感じるお茶会」
です。

多数のみなさまにご参加いたただきました。ありがとうございます!!!


「中国茶DEカクテル」

は、その名の通り中国茶をベースとしたカクテルです。

お酒はお酒、お茶はお茶で楽しんだ方が良いのでは? 

と疑問を持たれるかたもいらっしゃるかとも思います。

いえいえ、是非とも試してみてください!!! 
中国茶の素晴らしさ、お茶とお酒の楽しさ、自分で考えて作成する面白さと、新たな発見です!!!

以下が、中秋節編 「中国茶DEカクテル」です。

《アルコール編》
*祁門紅茶×赤ワイン×はちみつレモン
 〜サングリアをおもわせるようなカクテル〜

*東方美人×シャンパン×レモン
 〜烏龍茶の風味とシャンパンが程良くマッチしたカクテル〜

*鳳凰単ソウ×ジン×ザクロシロップ×ソーダー×ライム
 〜ジンとザクロを烏龍茶で引き締めたカクテル〜


《ノンアルコール編》


*鳳凰タンソウ×はちみつレモン×ソーダー
 〜香り高い烏龍茶とレモンの相性抜群なカクテル〜

*鳳凰タンソウ×ザクロシロップ×ソーダー×レモン
 〜烏龍茶がポップなお茶に変身したカクテル〜

*東方美人×桃シロップ×ソーダー×レモン
 〜お茶の甘みと桃の甘みがマッチしたカクテル〜


ベースとなるお茶は、普段淹れるより約4倍ほど濃く抽出しています。


シロップも自家製です。

みなさん各自で、お茶やお酒やシロップを注ぎ入れて「中国茶DEカクテル」を

お作りいただきました。

それは、それは、バーテンダーそのものです。


みなさんのアイデアで、
*鳳凰タンソウ×ジン×桃シロップ×オレンジ果汁
のカクテルが出来上がりました!!

10代の頃の甘酸っぱい思い出がよみがえるような…そんな「中国茶DEカクテル」でした。


最後は、岩茶大紅袍とプーアール茶棗香を工夫式で淹れ、月餅を食べました。

「中国茶DEカクテル」は、日頃より口にするお茶、お酒、果実等が、

一つの器の中で融合いいたします。

ぜひとも、オリジナルカクテルを見出されてはいかがでしょうか?

一押しのカクテルができましたら、是非とも当会にご報告下さいませ!!

みなさんとレシピを作り上げましょう!!!


「秋の訪れを感じるお茶会」は 月光、虫音、茶香を楽しみました。

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江戸時代には虫の声を聞きながらお酒を飲んだり、詩を読んだりする”虫聴き”という会が

行われていたそうです。

そんな虫聴きを月夜に楽しみました。

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茶譜 

・ウエルカムドリンク 冷茶を2種類 文山包種茶、嶺頭単ソウ

 ・鉄漢音韻香

 ・白豪銀針 

 ・鳳凰単ソウ蜜蘭香

 ・嶺頭単ソウ

 ・工芸茶

 ・岩茶大紅袍

 ・雲南紅茶

 月の光の中、虫の音を聴きながら美味しいお茶、なんとも贅沢な時間でした。

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次の日の嵐がウソのように、関西の夜空には美しい月が光り輝いた中秋節でした。

2011年の中秋節は 2011年9月12日 です。  
どうぞお茶で盛り上がってください。

   チャイニーズ・スパーエンタテイメント茶『CHA』来日公演を記念して、

 期間中(8月1日(日)〜8月31日(火))に、表参道表参道にある中国茶専門店「遊茶(ゆうちゃ)」さん、あるいは「茶-Café」に、『CHAのチケット(半券も可)を提示したら、プレゼントがいただけるとの、ラッキーな情報。

 http://www.bunkamura.co.jp/shosai/org67_10_cha_12.html

 そーなんです、当会の講習会に招聘している先生のショップです。 

 観覧後は、半券を握りしめて遊茶さんに向かいました。

 

 いただきました。 ワーイ。

 茶カフェで、「アレンジティー」を楽しみました。

 夕暮れからの表参道とお茶。なんて素敵な1日♪

 皆さんも、足を運んでみてはいかがでしょうか?

 上海万博のオーダーメイド舞台ショーとして製作され、オープニング・アクトを飾った 『 CHA 』

万博開催初日から6月末まで2ヶ月公演が行われて好評の内に閉幕した チャイニーズ・スパー・エンタテイメント『CHA』 が日本上陸!!!

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渋谷Bunkamuraオーチャードホールにて、ついに、ついに、チャイニーズ・スパーエンタテイメント茶『 CHA 』を観覧いたしました。ここにご報告です。

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 私たち中国茶迷(ファン)にとって、お茶をテーマにしたエンタテイメントを知ったら、観ずにはいられません!!!

 以下の流れで、展開されていきます。

    序 :エビローグ

  第一景:茶山
 第二景:茶禅
 
第三景:茶器

 第四景:茶館

 第五景:茶馬古道

 第六景:茶境

 

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 北京オリンピックの開会式セレモニーで雑技の演出を担当した、李西寧(リー・シーニン)が監督、演出。

 七部構成で茶をテーマに中国伝統の雑技と舞踊、音楽、武術が混然一体となったショーと盛りだくさん。

 太極茶藝ありーの、人間茶壺・人間蓋碗ありーの、大縄跳びに、バトンに、輪くぐりに、椅子タワーなどなど盛りだくさん。観客はウワーの歓声と拍手です。

 すべての技芸、表現、道具は、茶もしくは茶に関する内容。なにせ、監督はお茶に造詣の深い方だそうです。

 渋谷Bunkamuraオーチャードホールのホームページでは、動画や写真がアップされていますので、ココより覗いてみてくださいネ。

 チャイニーズ・スーパー・エンタテイメント 『 CHA 』  http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/10_cha/index.html

 ショップの写真です。

 

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 購入しちゃいました!!

                    。

2010年度 第2回目 中・上級者向け講習会」 開催のご報告

 去る、201074日(日)、5日(月)に、

2010年度 第2回目 中・上級者向け講習会」を2日間連続で開催いたしました。

 テーマは、 〜中国緑茶、黄茶、紅茶について〜

  〜上海万博十大名茶のお話〜

 日本中国茶協会代表 王亜雷先生に2日間にわたりご講義いただきました。

 少しばかり、講習会の様子をご報告いたしたいと思います。と、言っても、延べ8時間とタップリの内容なので何をご報告しようかと迷ってしまいますが・・・

 第1日目は 〜中国緑茶〜 をメインにご講義いただきました。

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ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、中国では緑茶は6大茶類(緑茶・黄茶・青茶・白茶・紅茶・黒茶)の中でも、もっとも生産量も消費量も多いお茶なのです。また、歴史も長く、日本の緑茶もルーツをたどれば中国緑茶にたどり着きます。

ですので中国では、緑茶に関する研究や資料は質、量ともに圧倒的です。1日だけでは、マスターすることなんてできません(何十年もかかるでしょうね。)。

 今回は、緑茶の生葉より加工(製茶)し、仕上げ茶に至るまでの成分の変化にポイントを絞って、ご講義いただきました。

 お茶の生葉には数多くの成分が含まれております。

 以下がお茶の生葉の成分です。

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なんと、新鮮な生葉には約
700
種類の成分が含まれているのです。もちろんお茶の生葉を煎じても、食べても美味しいわけではなく…

お茶の生葉を加工(製茶)するがゆえに、美味しい飲料となってまいるのです。

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緑茶新芽.JPG

お茶の生葉は加工(製茶)されることにより、さまざまな成分が変化してまいります。

例えば、

生葉を高い温度で加熱することにより、芳香物質(青臭ささのもと)が揮発したり、別の芳香物質に変化したりすることで、ある種の新しい香気が生まれてきます。これらの香気が、みなさまがご経験したことのあるあの緑茶の香りになっているのです。

他にも様々な成分が変化をすることで、香、滋味、水色が良いお茶に形成されてまいります。

加工(製茶)技術の見せ所とでも申しましょうか。

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もちろん近代は、中国をはじめ各国でお茶の研究がなされ、成分とその変化に着目した科学的研究や加工(製茶)も行われておりますが、

伝統的なお茶の加工(製茶)は、長年培われてきた加工(製茶)者の熟練した勘と技術によりなされてきたわけであって、改めて、お茶という植物の素晴らしさ、それらを守り続けている人々の素晴らしさに気づくのでありました。

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王先生には、他にもいろいろな成分のお話を戴いたのですが、長く長くなりますので、

2日目の 〜黄茶、上海万博十大名茶〜 のご報告に移ります。

黄茶と言っても、なじみのない方ばかりではないでしょうか?

それもそのはず、黄茶の生産量は中国国内でわずか0.027%(2008年度)。

途中までは緑茶の加工(製茶)と同じですが、“悶黄(茶葉を蒸らす)”という工程が加わることにより緑茶とは違ったタイプの黄茶になります。

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この黄茶も、とても歴史が長く、中国の唐代より存在しているそうです。(もっとも今の黄茶とはずいぶん違うそうなのですが。)

王先生には、黄茶の加工(製茶)の工程を詳しく教えていただきました。

当会スタッフも、未だ黄茶の加工(製茶)を見たことはないのですが、機会がありましたら是非とも見てみたいと思うような加工(製茶)工程のお話でした。

そして、上海万博十大名茶 のお話です。

中国茶を代表する10種のお茶の選考会の様子、旬な各お茶のご説明を戴きました。

審評もしましたので、画像を見てくださいね。

 西湖龍井

都匀毛尖

天目湖白茶

六安瓜片

白毫銀針

安渓鉄観音

武夷岩茶大紅袍

祁門紅茶

 湖南黒茶

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花茶

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当会スタッフが6月に「2010年上海万博」に行ってまいりました。別に記事をアップしておりますので、そちらもご覧ください。

そして、中国紅茶の加工(製造)のVCDをみて、中国紅茶の審評で、二日間に及ぶ講習会は無事に終了いたしました。

いや〜流石は王亜雷先生。生きた中国茶の専門書ならぬ専門家!!!

講義内容も濃い上に、私達の疑問は次から次へと解決していきます。

来年も王先生の講義を大阪で受けることができるよう願っております!!!

内容の濃い講義をしてくださった先生、講義を受けられたみなさま、

辛苦了!!!!

2010年 上海万博」の感想は・・・  

兎にも角にも広~い。1日で回ろうなんて考えた私達がバカでした。

上海の知人(すでに1カ月で3回入場した人)に、広いから! 体調は万全に! 腰かけ椅子は必需品! 歩きやすい靴で! 一度には見れないよ! と、言われていたのに上の空で聞いたことを後悔しました。

(島国で育った私達には“広~い”の感覚が分りませんでした。)

万博会場には、市内からタクシーで向かいました。

渋滞もなく、スムーズに中国館に近い入り口前に到着です。

タクシーを降車したら、生の中国館が!!!

何十カ国の国旗が!!!

世界の旗.JPG

入場券購入前に、世界の国旗と中国館の撮影で約30分の経過です。

はたと、我にかえり入場券を購入しなければならないことを思い出し、チケット売り場へ。

無事に入場券を購入。(チケット売り場から入場まで300~400メートルあったんじゃないかな…)始めから疲れが出ました。

セキュリティチェックも無事に終え、いよいよ万博入場です。

またまた、中国館の撮影に30分経過。

国連館パヴィリオンに「万博十大名茶」をみに行くため、撮影はいったん中断。

なのに、お土産屋さんにつかまっちゃって…

茶壺と蓋碗のピンバッチに興奮しちゃって1時間経過。

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(大人買いをたくらんだのですが、お財布には反対されちゃいました!!

海宝土産.JPG
万博土産.JPG
万博土産 (2).JPG

お土産屋さんを出たら、

マスコットの「海宝」と遭遇!!!!!

興奮しちゃって、思わず追っかけをしてしまう。

気がつけば、30分の経過。

海宝.JPG

ついに、喉はカラカラ、足は引きつり… レストランに直行です。

大好きな、「珍珠茶」と 「飲茶」 で生き返りました!!

飲茶.JPG
珍珠茶.JPG

お腹も満足したので、目的地 国際連合館に競歩で向かいました。  

青光りした UN(国際連合館) に到着です。

な、なんと、入り口で国際連合事務総長 潘基文さんが出迎えてくれました。(パネルでしたが。)

さらに進むと、世界の安全保障や経済・社会のパネルや映像が次々とあります。

世界中の人の安全と平和。自分はどんな貢献ができるのか、改めて考えさせられました。
お茶で平和を祈ります。
さらに進み、

ついに、ついに、発見いたしました。万博十大名茶コーナー」!!

感動です。  なぜならば、当会に招聘している講師より、万博十大名茶のお話を伺っていたからです。当会の講習会でも学びました!!!

ちなみに、予想屋みたいに私達で十大名茶を組み合わせたりと、盛り上がっていたのです!

ましてや、 ITをはじめ最新ハイテクの世でも、私達の愛するお茶が、万博で取り上げられるなんて♪ 

興奮しちゃいました!!!

「上海万博・十大名茶」の発表です。ジャカ・ジャカ・ジャカ・ジャン!!!

・西湖龍井

・天目湖(富子)白茶

・湖南黒茶(安化)

・潤思祁門紅茶

・安渓鉄観音

・都匀毛尖

・一笑堂六安瓜片

・天
古茗武夷山大紅袍

・福鼎白茶(太姥銀針)

・張一元花茶

です。

十大名茶に指定されたお茶の会社も、一大事です。

パッケージ、パンフレット、書と、苦労が偲ばれ、重みさえも感じました。

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れは、それは、十大名茶セットなんて、カッコ良いのです。

値段もカッコ良すぎで、購入できませんでした。

十大名茶 書

決して広いとは言えない、国連館の中国茶展示エリアに、1時間も滞在いたしました。

有意義な時間でした。

さて、国連館を後にして、次は、パレードです。

そして、ヨーロッパゾーンへ。

スペイン館
スイス館
フランス館

さすが、欧米ならではのデザイン。不協和な感じなのに、斬新。中に入場したくとも、どこも23時間待ち。

あきらめて、我らの日本館のある、アジアゾーンへ。地図を見る限り、歩いては行けないと判断。

バスに乗って向かいました。

日本館です!!!

日本館

暗くて、見えづらいかと思いますが、長蛇の列分りますでしょうか。なんと、この日は4時間待ちでした。

きっとロボットが人気なのでしょうね。

ってなことで、国連館以外のパヴィリオンにはお邪魔することもなく、万博とサヨナラをする時間になりました。約
5
時間の滞在でした。
また、来たいという思いが正直な感想です。
10
月までに再度来れるようにと、「海宝」 にお願いしちゃいました。
みなさん
!!
 是非とも 上海万博 に行ってみてくださいね。

熱〜い 中国、上海を感じ取ってください!!!

中国2010年 上海万博 日本語公式サイト  

追伸

上海万博のオープンイベントで、「茶」をテーマとした、チャイニーズエンターテーメントが開催されていたそうです。それが、8月に日本にやってくるそうです。

詳しくは・・チャイニーズ・スーパー・エンタテインメント CHA 〜茶〜

「茶」がテーマなんて凄すぎませんか?私達、絶対に観に行きたいと思います。また、ご報告いたしますね。 

78日 は 中国茶の日。お茶で盛り上がってくださいね。

  今日は78日。  中国茶の日です。

中国茶の日テーブル

中国茶の日を記念して、なにか皆様にお知らせしたくて…

各地の茶館、お茶畑報告、中国情報などなど考えましたが、

2010年、中国と言えば、やはり上海万博でしょう。

2010年 上海万博 に当会スタッフが行ってまいりましたので、ご報告いたします!!!

 なぜなぜ、万博なの?目的は、もちろん、国連館の「万博十大名茶」を見ること。

  *「万博十大名茶」ってなに?!ってお思いの方は多くいらっしゃるはず。

お茶のルーツである中国は、歴史も長く、お茶文化が盛況なのです。なので、大きいイベントや、各年度ごとや、さまざまなシーンに合わせて、2000種とも3000種ともいわれる中国茶の中から、代表となる10種のお茶が選ばれる訳なのです。 

上海万博も一大イベントです。「万博十大名茶」がお茶の専門家を中心として、選考されたそうです。

 2010年 上海万博」の感想は・・・  長くなりますので別ページにジャンプします。

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2010年度 第1回目 中・上級者向け講習会」の開催のご報告 

 去る2010523日(日)、24日(月)に、

2010年度 第1回目 中・上級者向け講習会」を2日間連続で開催いたしました。

 テーマは~ 2010年度の春茶の審評 ~

 藤井真紀子氏のご指導のもと、審評三昧でした。

審評 外質.JPG
審評 内質.JPG

  審評とは何だろうと疑問の方はここをクリック→ 審評

 な、なんと、2日間で、65種のお茶の審評を行いました。

 各、審評のテーマです。

*緑茶…龍井エリア違い、品種違い審評(5種)

*緑茶…碧螺春エリア違い、級別違い審評 (5)

*緑茶…種類違いの審評(5種)

*台湾烏龍茶…エリア違いの審評(8種)

*台湾烏龍茶…阿里山高山茶の工場・茶農違い審評 (10)

*台湾烏龍茶…文山包種茶の工場・茶農違い審評 (9)

*台湾烏龍茶…凍頂烏龍茶、木柵鉄観音の工場・茶農違い審評と、商業用烏龍茶の審評(9種)

*台湾烏龍茶…標高1000メートル以上の烏龍茶の違いの審評 (9)

*台湾茶…烏龍茶、紅茶、緑茶の審評(9種)

 緑茶・種類違いの審評 の 茶葉の写真です。

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 台湾烏龍茶・標高1000メートル以上の烏龍茶の違いの審評の茶葉の写真。見分けつきますでしょうか?!

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 審評は五感(・・)をフルに使って、お茶を見極めます。終了時はスポーツをした後のような感覚に… 普段からお茶に接している方でも、この時ばかりはお茶酔いでお顔が赤ら顔です。

そうなんですお茶にもあります。お茶酔い。当会の審評するお茶達は、世界でもトップレベル!!!

決して、悪酔いはしません。お酒もそうですよね!

  2010年の緑茶と台湾茶の出来は・・・

日本でも、今年の春の天候に恵まれませんでしたように、中国の産地にも影響が出ておりました。ですが、良いお茶は、茶力(チャヂカラ)の見せ所でしょうか。洞庭碧螺春、都匀毛尖などは、素晴らしい出来でした。

 台湾茶も素晴らしい出来。 勝負茶をどれにするか、迷っちゃいます~

   冷害を受けた茶葉(黒い部分)

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 冷害を受けた茶樹(緑に茂るはずが・・・)

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  そんな、お茶達を、どう美味しく淹れていくのかが問題です。

  もちろん、審評で獲得したお茶のデーターを活用しながらの研究です。

 研究のテーマは、

*参賽杉林渓高山茶の器違いによる淹れ比べ

*阿里山高山茶の器違いによる淹れ比べ

*蒙頂黄芽の温度違いによる淹れ比べ

*安吉白茶の温度違いによる淹れ比べ

*都匀毛尖の温度違いによる淹れ比べ

*碧螺春の温度違いによる淹れ比べ

お茶淹れ.JPG

  器違いは、磁器製蓋碗と紫砂の茶壺。お茶を淹れる器だけでも、こんなにお茶は表情を変えるのか~と感心。

  そして温度違い。流石は緑茶。湯の温度に敏感に反応してくれていました。

  日常喫茶より少しばかり離れてのお茶の研究。

  どうぞ、ご家庭でも、会社でもみなさんを巻き込んで行ってみてください。

  (もちろん当会にご参加なされても!!刺激的ですよ。)

案内.jpg

  究極のお茶遊びです。

  いえ、確実に、ご参加なさいました皆様の知識の習得、技術の向上となりました。

  次回は、秋ぐらいに開催いたします。日程が決まりましたら、ホームページ上に掲示しますね!!

  巌茶系、鉄観音系、単系、紅茶系、等々…

     乞うご期待。 

いよいよ、「関西中国茶会」始動です。

 どんなお茶に出会えるのか?

 お茶の世界がどんな広がりをするのか?

ワクワクしています。

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関西中国茶会は中国茶を通してライフスタイルの向上を推進する、
関西発のコミュニティーです。